先月末の日曜日、私の出身地である大阪府堺市の栂(とが)文化会館へ行ってきました。
内容は「太鼓サークル飛翔25周年記念 感謝のコンサート」。
この太鼓サークル飛翔という団体が、私が和太鼓を始めたきっかけの団体。
正しくは、この飛翔というサークルができる前に、代表の山上さんと冨永さんという女性お二人が
和太鼓を始めて数ヶ月というときに、
「小学校のこどもたちに夏祭りでやってもらいたい」
という手ビラを撒いて、参加したときからです。
母に申込書を見せたが断られ、自分でサインを捏造したのをよく覚えています(苦笑)。
単発企画であった夏祭り演奏が地域で好評で、様々な方の支援を持ってサークルになりました。
私はその第一期生で「飛翔」の名付け親という(忘れてましたがそうらしいです)こともあり、
現在も愛知で仕事に太鼓を選んでいるということでゲストにと招かれました。
この当日に向けての約1年間、構成、指導、チームとしての在り方、
こどもたち、青年部、婦人部とかなり口うるさく厳しいことを連発してきました。
正直、久しぶりに訪れたときの古巣の姿にがっかりとし、かつて自分も同じようにお二人にご迷惑をおかけし
チームの足を引っ張っていたことを思い出し、恥じました。
だからこそ期待を持って招かれているならば、当人達が今想像できなかった連帯感へ導きたい。
今の私が教室にスタジオに塵輝に、そして大勢の太鼓の仲間達に囲まれ幸せに生きているのは、
あなたたちがいたからだと伝えたい。
時間が足りないなかで私も不備を連発しながらですが、可能な限りの工夫と情熱で
皆さんと力を尽くして創り上げた当日。
飛翔の兄弟チームとして昔から関わり、私も教わったことのある森先生率いる一途な団体、「拓(ひらく)」さん。
最高の笑顔と連携で飛翔を祝おうと集まってくださった、佐々木先生率いる「どん舞」さん、「どん・堺衆」さん。
素晴らしい技術と情熱、愛情を持って無理難題をこなし、舞台演出を提供してくださった南海ステージの石橋さんはじめ舞台・音響・照明スタッフ10名の皆様方。
そして私の仲間たち、塵輝。
しかも事実上の脱会をした(いや、してない)平野くんと、歩童でも一番古い部類の教え子杉嶌隼一が運転とセッティング専門要員で参加。
もう、どれだけ心強く、嬉しかったか。
山上さんと冨永さん、飛翔の皆さんの喜びを我々が感じ切れないのと同じくらい、
私自身の嬉しさもきっとだれにも伝わらないでしょう。
本当に頼もしく、素晴らしい支えでした。嬉しかった・・・。
一人一人が紹介されていく「権兵衛崩し」とうい演目の地打ちを袖の中でさせていただきましたが、
それを見ながら涙がこぼれてたまりませんでした。
この飛翔というチームを羽ばたかせてきた大きな双翼の女性は、果たしてこんなに誇らしい気持ちで
舞台上から晴れやかにメンバーの名前をコールすることを想像できていたのでしょうか。
清々しいお二人の思いを目の当たりにして、「やってよかった・・・」と思いました。
大好評の中、舞台を終えることができたという感触がありました。
そして打上げも100人近い方が参加し、大勢なのに笑顔でひとつになるほどの連帯でした。
塵輝大阪公演の告知と協力願いもすることができ・・・・。
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むしろ、今回の飛翔さんからお声掛けをいただくことがなければ、
私が地元でコンサートをすることは一生できなかったでしょう。
私は小牧を拠点に愛知に太鼓を通じて文化の発信をして生きていくことを決めています。
力を付けて全国に出て行くとかいう目標はまったくありません。
「小牧にこんな太鼓打ちがいた」と誰かの心に残るような生き方ができればもう冥利に尽きます。
たまたま塵輝メンバー全員の故郷でコンサートをしたいということだけは目標にあり、
今回のことをきっかけに今しか大阪ではできないと思ったからの大阪公演発動。
4月を終えればもう二度と、私が大阪でコンサートをやることはないでしょう。
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今回関わった大勢の方から、大阪公演ご支援のあたたかいお言葉をいただきました。
「観に行くよ」「手伝うよ」と。
大阪から縁遠かった他の塵輝メンバーもとても大きなものを得て、大阪に向かう気持ちをつくることができたことでしょう。
今回関わった全ての方々、本当にありがとうございました。
4月22日もよろしくお願いいたします!!
■こぼれ話1
実は飛翔コンサートの日、うちの母の誕生日でした。
舞台上でいただいた花束、母にプレゼントしたら本当に喜んでくれました。
■こぼれ話2
この日、どん舞さんや飛翔さんと以前から交流のあったということで
伊勢太鼓祭大太鼓部門で一緒だった田一郎さん率いる晴嵐の皆さんとお会いできました!
わざわざ裏までごあいさつに来てくださって・・・本当にありがとうございました!
世間はせまい!!